自分の葬儀に自分自身が参加することは不可能ですが、生前葬を行なうなら自分が生きている間に自分自身で参加することができます。こうした理由で、自分が日頃からお世話になっている家族や友人を招いて、感謝の気持ちを直接伝えたいと思う人が、この種の葬儀を行なうようになっています。
しかし、生前葬をどのように行なうかに関して特別な決まりはないため、費用がそれほどかかるかも実際には目安がないというのが現状です。かかる費用は、この式の内容や規模などによって大きく異なってくるでしょう。例えば、行なうことのできる事柄としては、スピーチや歓談、乾杯や会食、またプレゼントや花束の贈呈などがあります。
さらには、これまでの人生を振り返る意味で、スライドを上映することもできるでしょう。もちろん、主催者によってはカラオケやビンゴといった余興を行ないたいという場合もあります。加えて、式の最後には、参加してくださった方々に会葬のプレゼントを渡したいと思うかもしれません。
このように生前葬で何をどんな規模で行なうかによって、必要となる費用は違います。上記の事柄に加えて、他にも案内状などの物品を用意することも必要ですし、仮にホテルの宴会場を借りるとなれば、当然会場費もかかります。
その場合、運営スタッフといった人件費もかかってくるでしょう。それでも、主催者の意向に応じて、葬儀費を抑えることができるというのは大きなメリットと言えます。