生前葬と言う言葉があります。聞くと、その人がまだ生きているのに、葬儀を行うと言ったちょっと不思議に感じる葬儀でもあります。一般の人は、自身が亡くなった後に葬儀を行ってくれるものと考えていることが多く、まさか自分自身が生きているのに、葬儀を行うことに違和感を感じる人も多いのではないでしょうか。
ですがこの葬儀の考え方として、本人がまだ生きているうちに、今までにお世話になった方々や縁のあった人たちに、お礼を述べると言ったものがあります。そのため、この葬儀とは言うものの、形はパーティ形式で行われるものが多くなっています。
最近でこそ、芸能人や有名人がこの式を行って来たことで、知られるようになって来ています。漫画家の赤塚不二夫さんや歌手の小椋圭さんなどが、行ったことは多くの人が記憶に残っているのではないでしょうか。また別な意味でのことも考えられます。
有名人が多く行うことが多いのは、残された家族に迷惑をかけたくないと言う気持ちも表れと言う人もいます。多くの人に知られる人であるからこそ、その費用も莫大になる恐れがあり、自分の代で決着を付けておくと言う考え方もあるようです。
特に高齢化が進む時代では、残される家族の数も少なくなっていることも考えられ、迷惑のかからないようにと先に行う人も出て来ることが、考えられます。